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2008年5月21日 (水)

Live2D /「絵を描くこと(2D)」と「彫刻を作ること(3D)」

近年、映画、ゲーム、アニメ、WEBなど様々な分野で、3D が普及してきました。そして、これからも数十年、発展し浸透していくと思います。3D はとても魅力的で、映像の質を劇的に向上させたことは疑うべくもありません。

しかし、絵を描くのが好きな者として

 『何もかも 3D 化することが正しいか?』

という疑問が常にありました。クリエータの欲求はあくまで「望むままの立体的な表現」がしたいのであって、必ずしも「正しく立体化」したい訳ではないはずです。

3D は例えるなら「彫刻による立体表現」のようなものです。
 
 コンピュータ内に擬似的な三次元空間を作って、
  彫刻のような立体モデルを定義し、
   それを撮影することで二次元の映像を生み出します

それゆえに、現実的な物体をリアルに正しく描くことにかけて 3D は最適な手法であるといえるでしょう。

~・~・~

絵画は全く異なる二つの目的と魅力を持ちます

 ひとつは、レンブラントのように「立体的に正しくリアルに描くこと」

 もうひとつは、浮世絵のように「実体化できないモノを自由に描くこと」

です。

絵画では、現実の三次元空間では作れない物を、二次元のキャンバスでクリエータの想像力の赴くままに、自由に生み出すことができます。

現実の空間から解放された絵画の魅力は、最古の絵画といわれる「ラスコーの壁画」から、「浮世絵」や「水墨画」、「マンガ・アニメ」や「シュールレアリズム」など、様々な形で表現されてきました。

~・~・~

3D を広い意味での絵画と捉えるなら、

  3D は絵画の歴史の中で、最もリアルで、
   最も現実(立体)空間の制約を受けた絵画表現

といえるのではないでしょうか。にもかかわらず、すべてが 3D 化していきそうな流れに違和感を覚え、

 「空間の制約から解放された、自由な絵画表現の魅力」
   を保ったまま「立体表現」するための汎用的なアプローチ

として開発されたのが Live2D です。

~・~・~

100年先、どんなに 3D が発展しても、「彫刻ではなく、自由な絵を描きたいクリエータ」がいる限り、Live2D のような技術も発展していく必要があると思います。

Live2D がその系譜の中に残ることができるのか、海外の誰かが同様の技術を先に普及させるのか。それとも、壮大な勘違いで終わるのか(笑)。

これからの展開にご期待ください。
そして、できれば応援よろしくお願いいたします m(_ _)m

---------
追記) 朝四時に書いた文章はよくわからんことになってるな。。

5月 21, 2008 Live2D | このエントリーを含むはてなブックマーク

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コメント

うーん、鋭い。

どう考えても、このLive2Dが起爆剤になるのは確実だと思う。
実際の現場で戦力になるかどうかは別としてもね。

そしてLive2Dにインスピレーションを受けて、更に上を狙うソフトが現れるのも必然だな。
業界のニーズが放っておかないよ。
やりたい事、やらなきゃならない事は沢山あるんだ。

でも、それ以上に個人作家に大きな影響を与えると思う。
新海誠みたいな作家の作品は、演出の幅が一気に広がる筈。

3Dの"モーションの編集したい放題"が2Dで利用できると想像しただけでもワクワクするね。
(Live2D未体験だから少し希望が入ってるのかな?)

願わくは、Live2Dが 若者の情熱を、正しく導くツールとなる事を。

投稿: AWA | 2008/05/22 0:16:07

> 願わくは、Live2Dが 若者の情熱を、正しく導くツールとなる事を。

クリエータの情熱を正しく導きながら、可能性を次の次元まで引き上げるようなツールとなれば最高ですね。

投稿: 中城(開発者) | 2008/05/22 17:17:02

"若者" を "クリエーター" と読んだところが、とってもナイス!


ところで、IPAX 2008に行けそうなんだけど、何時頃に会場に入っているのかな?

ブログを見た感じだと、超夜型って印象を受けたんだけど…。

投稿: AWA | 2008/05/25 1:22:09

まいどコメントありがとうございます。

>"若者" を "クリエーター" と読んだところが、とってもナイス!

次の記事のことですよね?そこまで深く考えずに、出来心で書いてしまいました。その若者君は、みんなに励まされて頑張ることにしたみたいです。

>ところで、IPAX 2008に行けそうなんだけど、何時頃に会場に入っているのかな?

ありがとうございます。
IPAXは、フルタイムで入っています。昼飯も隠れて、カロリーメイト程度で済ます予定です。

というわけで、席を外すのはトイレタイムぐらいになると思います。

>ブログを見た感じだと、超夜型って印象を受けたんだけど…。

そうですね。夜型というか、一泊二日で働くことが多いです(笑)

投稿: 中城 | 2008/05/26 13:05:15

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